『そうよね。とりあえずあさっての検査の結果がでたらまた連絡します』

「はい。よろしくお願いします」

『お仕事頑張ってね。じゃあ、失礼します』

「ありがとうございます。失礼します」



電話を切り、しばらくその場から動くことができない私。





“退院”


その言葉が、なぜだか現実的に感じられない。


慶が本当に退院するのか。

どこか疑ってしまう自分がいた。



その反対に…

かなり期待している自分もいる。



死ぬほど嬉しい…


慶が帰ってくる…







私はその場に立ち尽くして、

体を震わしながらしばらく泣き続けた…















数日後