そんなとき…

ふと、目が止まったのは…自分のスタッフたちと固まって戯れるJINくんの姿。



JINくんは、私のことをじっと見つめていた…




「紅、ちょっとごめん…」


私はJINくんに近づいた。





「お疲れ」

「…お疲れさまです」


先に挨拶すると、JINくんは表情を変えないまま口を開く。




もう怖くない…

私は今、愛する人と婚約したんだ。


だからJINくんのことは、もう大丈夫。




「今日はありがとう。JINくんがゲストに来てくれたから、みんな喜んでたよ」