「あ、返事聞くの忘れた」

「!」


私から、体を離す慶。




「…彩良、返事は?」


慶は私の涙を拭きながら、優しい顔をした…




返事なんて…

言わなくても、もう決まってる…


でも、言わなきゃ。




「…私でよければ」



「キャーーーーーーーー!」




今度は私から慶に抱きついた。



スタッフたちも、みんな私たちに拍手をしてくれている。




思わぬ、サプライズプロポーズ。

きっと…明日の新聞、ニュースの見出しはすごいことになってる。


明日から…私と慶は、マスコミに追いかけ回されるだろう。

でもいいや。


みんなに、私たちの幸せ見せつけてあげればいい!