「では、お大事に…なにかあったらすぐにナースコールで知らせてください」

「はい、ありがとうございました」


病室を出て行く先生と看護婦さんに、深と頭を下げる。




バタン…


病室の扉を閉めて振り返り、慶の方を見ると、慶はベットの上に寝たまま、窓の外を眺めている。




こうやって目覚めた慶をまじまじと見ると…

慶、なんか痩せたな…


無理もないよね。

ずっと点滴だけで栄養とってたわけだし…





「彩良…」




すると窓の外を眺めながら、私の名前を呼ぶ慶。





「ん?」


ゆっくりと慶に近づく。





「…腹減った」

「………(汗)」


力ない声で言う慶。





「ダメだよ(汗)検査が終わるまでは、点滴がご飯なんだから。」

「…ハァ・・カレーが食いたい」


カレーね(汗)

本当好きだよね、カレー。





コンコン