その女の子は、私が仕事から抜け出したとき…

唯一触れた子だった。


その子もまた、私のファンだと言ってくれた。




今でも鮮明に覚えてる…








『私の小学校からの仲良しグループの友達がいるんですけど…あ、グループって10人くらいなんですけどね?そのグループの子たち全員sAra.さんのファンクラブ入ってるんですけど…初日のチケットは抽選ではずれちゃったんですよ。当たったのは私だけだったから。みんなすんごくうらやましがってましたよ〜』



ファッションショップで出会ったあの女の子は、私にそう言っていた。

新幹線で出会ったあの女の子も、そんなようなことを言っていた気がする…



この二人が友達だったなんて、思ってもみなかった…

私を支えてくれたファンの子が、友達だったんだ。