歌姫はギタリストに恋をする゚*。

「何度も何度も泣いたし…何度も諦めそうになった。でも私にはいつもここにいるみんながいて……いつも私を励ましてくれた。本当にありがとう」



会場に向かって、深々と頭を下げる。

会場からは拍手や声援、sAra. コールが巻き起こった。




「私は生涯、歌手を続けていきます。でもひとりでは歌えない。この会場のみんなと…スタッフ…バンドメンバー…ダンサーズたち………そして・・・」




慶…



そう、

心の中で呟いた。





「みんながいる限り…私は歌い続けます」

『わーーーー』



会場の声援は、今日一番のピーク。

私は再び涙を流した。





「おい、オレ忘れてね?」


!!