歌姫はギタリストに恋をする゚*。

私が話始めると、会場はしーーんと静まり返る。




「…その悲しみは、私にとってはとても大きくて・・正直かなり辛かった。本当に仕事ができなくて…逃げ出したこともあったの…」


私がそう言うと、会場は一瞬ざわついた。

けれどすぐにまた静かになる。





「だけどね。奇跡が起こった。その奇跡は本当に奇跡的で…私は神様は本当にいるんじゃないかって思ったくらい…」



ずっと神様なんて信じてなかった。

昔から可愛いげのない人間だった。


でも違った。



そんな可愛いげのない私でも…

信じられるものになったんだ・・・