歌姫はギタリストに恋をする゚*。

『sAra. ーーーー』

『サラーーーーー』

『さらさらさらさらさらさら!』



会場からは、次々とsAra.コールが。

私は涙を流しながら、会場のみんなに笑顔を返した。




「sAra. ちゃん大丈夫?」




健二が、私の泣き顔を除きこむように言う。





「大丈夫…じゃないです(笑)」

「ははは」

「びっくりしたよ…」

「サプライズでしたからね♪」



ニヒヒと笑う紅。





「最後にsAra. ちゃんから一言もらってもいいですか?」

『きゃーーー』


一言…




健二にそう言われた私は、涙を手で拭ったあと咳をして喉を整えたあと、ゆっくりと口を開いた。






「みんなも知ってると思うんだけど…去年…かな。私にとても悲しい出来事が起こりました。」