歌姫はギタリストに恋をする゚*。

こんな大きな会場で、何万人の人が私に私の歌をプレゼントしてくれる。


それだけでもう大丈夫。

私は永遠に無敵だ。





「sAra. ちゃん、ありがとう」

『ありがとうーーーー』



「・・・・」



ワンフレーズ歌い終わったあと、健二たちのあとに続いて、みんなも私に『ありがとう』と言ってくれた。


そして、ステージのスクリーンには、大きな文字で

”sAra. いつもありがとう“



そう映っていた。




涙が止まらない。


嬉しくて嬉しくて…



メイクはとっくに崩れた。

だからもういいや。


思いっきり泣こう。