歌姫はギタリストに恋をする゚*。

私が中央のステージに登場すると、観客の声援や叫びが耳に痛いくらいに入ってくる。

その痛みは嬉しいもの。


私は笑顔で唄う。

ステージには慶がいて、会場にはファンのみんながいて…

スタッフや…

ダンサーやバンドメンバー…



もうなにもいらない。

私は幸せものだ。











「MCのコーナーーー!」


ツアーの初日はなにも問題はなく、順調にMCのコーナーまできた。

私やバンドメンバー、ダンサーたちは、今回のツアー用にデザインされたお揃いのTシャツを着て、ステージに立っている。

MCの視界は、毎度お馴染みの紅と健二。


この二人が付き合っていることは、まだ私と慶しか知らない。