歌姫はギタリストに恋をする゚*。

きっと会場の席は、お客さんで埋めつくされてるんだ。


みんなが私たちを待ってる。

中途半端なことはできない。




スー…


『キャーーーー!』



会場の照明が落とされ、辺りは真っ暗になった。

お客さんは『待ってました』と言ったかのように、声援をあげている。


いよいよ始まる。






~~♪♪


『キャーーーー!』

『慶~』



慶のギターソロ。

慶だけにスポットライトが当てられて、慶のソロがしばらく続く。


そしてお客さんが、ステージの上の慶に集中しているときに、私が中央のステージの下から出てくる仕組み。


私は中央のステージの下で緊張したがらも、慶のギターの音色に心を奪われていた…

きっと、今のこの気持ちは、会場のお客さんと同じだ。




みんな慶を待ってたんだもんね。