歌姫はギタリストに恋をする゚*。

『ライブに打ち込むのもいいけど…少しは気楽に考えんのもいいと思うけど。ちょっとは息抜きするとかさ』

「!」

『ま。いいけど…また明日な。おやすみ』



プツ

プープープー


電話が切れた。




”少しは気楽に考えんのもいいと思うけど“

”ちょっとは息抜きするとかさ“



なにさ。

私は慶のためにやってるのに…


慶の復帰のために…

一生懸命…



慶に頼まれたわけじゃないけど…

でも…




携帯を持つ手が震えた。

その日は全く眠れず、仕事に行く時間になって鏡をみたらかなりひどい顔になっていた。

迎えに来てくれた美咲さまに「どうしたの!?」って心配された。

私はなにも言わなかった。