歌姫はギタリストに恋をする゚*。

「これから衣装合わせですが、大丈夫ですか?」

「うん、大丈…」





あれから数日後

今日もライブの打ち合わせ。


衣装合わせに向かう途中、向こうの方で慶と美咲さまの笑い声が聞こえてきた。




「あ、ごめんなさい!私も向かいますっ」

「・・・」


慶と話をしていた美咲さまが、私に気づいて近づいてくる。




「じゃあな、美咲。仕事頑張れよ」

「はい、ありがとうございます」



・・・・。



慶はそう言って、私たちに背を向けて行ってしまった。





ねぇ慶、、、


私は…………?





私にはなにも言ってくれないの?





慶と美咲さまの関係に、不信感を覚えた私。


その日から、美咲さまとの口数は減っていき…

慶とも距離を取るようになっていった。








『美咲は?今日も一緒だったんだろ?』

「・・・・」