歌姫はギタリストに恋をする゚*。

体が震える。

それくらい嬉しい…




「お前も…2日で作詞しなきゃいけねえんだろ?」

「…うん」

「大変だけど、頑張って書いちまえよ」

「あ…」

「ん?」



作詞


慶にそう言われて、あることを思い出した私。





私は慶から離れ、物置部屋に駆け込み、雑貨類が閉まってある棚の一番奥からあるものを取り出した。




「なにやってんだ?」


慶も物置部屋にやって来る。

私は棚から引っ張り出した“あるもの”を持ち、慶に近づく。




「…なんだそのノート?」


慶が、私の手元を見て不思議そうな顔をする。



そう。

私が引っ張り出したのは、ノート。



そのノートは…

どこにでもあるような大学ノート。


私の大切な大切な

あのノートだった…