歌姫はギタリストに恋をする゚*。

慶は何枚もある楽譜の一枚を、私に差し出す。





「もう…曲は出来上がってるの?なんで?そんなの…」

「この曲は…もう1年前には出来上がってた」

「!!!」



どうゆうこと!?





「ずっと…お前の曲を作曲したかった。だからたまにこうやって作曲したりしてたんだ…」

「・・・」

「次もその次も…なんだったら、1年後までの新曲は俺が作曲できるくらい、お前に曲をかいてやった。喜べよ」



何枚もある楽譜を、私に見せる慶。

そして…





「散々心配させた詫び。これからはお前の曲は…俺が作曲担当するから、よろしく」

「………っ」


信じられないくらい、急に涙がこぼれた。

滝のような…涙・・




持っている楽譜を握りしめ、うわんうわんと泣く。





「てめ(汗)楽譜汚すなよ?」

「うう」


そう言って、私を深く抱き締めてくれる慶。