チッサイ、オッサン

どうもベットに飛び付いて落ちたらしい。


ワシ、ワシワシワシ


「……登ってきてる」


ボーッと空中を見つめる俺の頭の横から、ヒョイッとオッサンが顔を出した。


空腹でやられた俺は、チラッと目だけ動かしてオッサンを見る。


顔を真っ赤にして鼻息荒く登ってきた手には、オッサンの身長よりも長いなにかが抱えられていた。