「青木先輩…」


「俺の事知ってるんだね。光栄だよ」





笑った顔も、凄く綺麗…。



青木翼は、黒川真由の憧れの人なのである。


ただの憧れ。



恋とかは……よく分からない。





「君…自分の体は大事にしなよ?」


「自分の……体?」





青木翼が黒川真由の腕を指差し、黒川真由はつられて自分の腕を見る。



…あ。そっか…私、コレで…



ベッドの横にある棚の上に、




“カッター”




を見て、さっき自分のした事を思い出した。


自然と、沈んでいく心…。



それが、青木翼にも伝わったようで…。



青木翼は黒川真由をゆっくり押し倒して、馬乗りになった。

















「俺が慰めてやろーか…?」