蜜柑色の淋檎【短篇】

車の助手席に彼女の“淋檎”を置き、苦しめた嘘を悔やんだ。






─性別なんてどうだっていいのに…。




俺は知っていた。
“彼女”が本来は“彼”である事を……。

誰よりも女らしく、女としての魅力を持つ“彼女”に対して、もはや愛情は変わらなかった。

─俺は大学病院の研究員だよ……。
わかるさ……。