人形の微笑




「………あ……ぅ」


『俺の物になってよ』


そんな言葉が、脳天気王子から出てくるなんて夢にも思わなかった。


思わぬ事態に驚き、混乱するリリス。


しかしその胸の中には、




自分は[冷酷人形]なのだ、という誇りやプライドと


やり直せるのなら、一から人生をやり直したいと思う心が同居していて。




「………………っ」



――リリスは、始めての迷いに戸惑ったまま……答えを出せずに俯いた。