「ねぇ…まだ?」 あたしがそう聞くと最低男は運転をしながらあたしに応える。 「あと少しで着くから黙ってろ」 む、むかつく…この上から発言にイライラする。 こんな性格じゃ彼女なんて作っても直ぐに別れちゃうでしょうね。 車の窓から見えるキラキラと輝く街を眺めているとコンクリートだらけの薄暗い景色に変わっていた。 ん?着いたの? 「おいなにぼさっとしてんだ。早く降りろ」 「言われなくたって今、降りるわよ」 こんな自分勝手でわがままで偉そうで…仕事だってどうせ上手くいってるはずがない。