【優衣side】


こーくんから届いた一本のメール。


こーくんは一年間前からメールアドレスも何も変えていなかった。


そして、私も消せずにいた――。



2人は繋がってたんだね――。





そんな、こーくんのメールを目が見えなくなってから設定した、読み上げ機能で聞いた。



冷たい、感情のない機械のオンナの人が読み上げた。


『5月25日金曜日午後2時15分こーくんさんからのメールです』



一瞬だけ喜んだ。



めんどくさがりやのこーくんは携帯をあまり使わないから。



いつも連絡をするのは私からだった。



少しの期待とワクワクを抱いて、聞いた内容。



思い出すのさえもつらい。