蒼の後ろから出てきた樹。


「ウソだろ?!」


樹もかなり驚いてる。


・・・・


それは無理もない話。


いつもなら、

K・Boyのファンが群がってるのに、

今日は、

『くるみlove』

と書かれた紙や、うちわを持った

オタクっぽい人たちが、

列をなしていた。

・・・

その中には、

女の子もパラパラ・・・



「これ、サクラ?」

私の言葉に、蒼が大笑い。


「そんなこと、あるわけないだろ?

これは、正真正銘、くるみのファン」


悲鳴を上げた私。