モヤシ男・最終章~最愛なる君へ~

モヤシ女のおかげですっかり綺麗な状態に戻った



でも、俺の中で止まったままの時計だけが元に戻らない



「ごめんね。君に辛い思いをさせてしまった。」



そう言うのがやっとで



「謝るのは私の方ですよ、ニラレバ男さんを助ける事ができなかった。ただ、見てるだけしか…」


止まってたモヤシ女の涙が、またこぼれだした



「そんな事ないよ」


そっと、モヤシ女を抱きしめながら、ずっと2人で泣き続けた


泣きつかれたのか、気付けばモヤシ女は、そのままぐっすり寝ていた



俺は、寝つけないまま夜が明けた---