そう言って今度は力なく笑った春菜は、ある家の前で足を止める。 そこは、レンガ風に作ってある綺麗な外観をした、一軒家だった。 「ここ、私の家なの。 今日は送ってくれてありがとね。」 「いや、俺の方こそありがと。 楽しかった。」 「…じゃあ、気をつけて帰ってね。」 「おぅ。」 俺が春菜の言葉に答えると、春菜はこっちに背を向けて家の中に入ろうとする。