朝から全速力で走ったような疲れが襲う。

皆の視線がいたい…。

駅に着いたら離してもらえると思ったら…そのまま桜華まで来てしまった。

泉堂君だけじゃなく、その友達2人まで…。


やっぱりイケメンの友達はイケメンなんだなぁ…。


なんで海皇とは反対側なのに着いてくるのか聞いたら…。


「学校違うんだから少しでも一緒にいたいだろ…。」


全身から湯気が出るかと思った…。

なんで普通にそんなセリフ出てくるのよ。


校門で離れようとしたら抱きしめられた。


「じゃ帰りな…待ってろよ?」

甘いテノールが耳に響き、身体中に駆け巡る。

チュッと言う音と共に頬に柔らかい感触がした。

周りで奇声が聞こえる。


固まって何も言わない私を置いて行ってしまった…。