連れて来られた泉堂君の部屋。


男の子の部屋に入るなんて小学生以来だ。


私の部屋の倍はある。

緊張で固まってると手を引かれ隣に座らされた。


「…引いた?」


不安げな顔で聞かれた。

意味がわからなかった。


家族の事かな…。

「素敵な家族だね。」


いつも強引な泉堂君のそんな姿が以外で思わず笑ってしまった。


じっと見つめられた。


堪えられなかった。

顔が熱い!絶対赤い!恥ずかしい!


彼もきまづいのか、焦ったようにテレビをつけた。