『病人には無条件に優しいもんだと思うけど?』
か……。
あたしは、熱をだしても、ずっと一人だったよ。
優しさなんて、もらったことがなかった。
ましてや、一日中側にいてもらうなんて。
「ほら、プリン。自分で食えるだろ?」
「うん、ありがと」
萩野はきっと、一人じゃないんだ。
たくさんの家族がいる。
三人か、四人か……もしかしたら、もっと。
……羨ましい、な。
でも、きっと……だから、萩野は、優しいんだね。
「萩野、ありがとうね」
「いきなりなんだよ、キモチワリィ」
「ありがと」
「……どーいたしまして」
「ふふっ」
少し頬を赤くしてる萩野を見て、あたしは小さく笑った。

