『それを決めるのは貴方なのです……天野聖』

(誰だ?)
 
目を凝らしても、前にあるのは真っ白な色だけ。

『運命は貴方に重くのしかかる。……けれど』

(けれど?)
 
問いかけても、返事はなかった。

(死ぬために生まれてきたんじゃない……。では、何をするために?)

 

聖の意識は深く深く沈んでいき、その答えを見出すことは出来なかった。