「うれしそうだな」
「えー、だって李苑ちゃんかわいいんだもの。ねえ、蓮?」
「うん」
連は顔を赤らめながら頷く。
「あの子がラクシュだったらすっごくうれしいわあ。聖も李苑ちゃんに会ったんでしょ? かわいかったでしょ?」
「うん……まあ……」
聖はあの〝人生最大の恥”を思い出す。
(っだーっ、早く忘れたいのにーっ)
余計なことを思い出させる。
もし李苑がラクシュミーだとしたら、夢の解明のためにまた顔を合わせることになる。
あんな醜態をさらした後で顔を合わせるなんて、嫌かもしれない……。
「李苑ちゃんがラクシュかもしれないなら、聞いてみようか? あの夢見てるかって」
「そうね、聞いてみましょ」
紅葉はオレンジ色の携帯を取り出すと、皆の見守る中、李苑との通話を始めた。
「……ええ、ええ……そう、そうなの! うんうん、うん、来て来て、待ってるわ」
その言葉だけで、李苑がラクシュミーだと分かった。
(ああ……)
聖は頭を抱えた。
出来るなら、もう二度と会いたくない相手だったが。
「李苑ちゃん、ラクシュミーだわ。あの夢見てるって。今から来てくれるって。ふふっ、うれしいっ」
「俺もうれしい」
紅葉、蓮がうれしがる。
「これで後はファリアだけかあ」
「えー、だって李苑ちゃんかわいいんだもの。ねえ、蓮?」
「うん」
連は顔を赤らめながら頷く。
「あの子がラクシュだったらすっごくうれしいわあ。聖も李苑ちゃんに会ったんでしょ? かわいかったでしょ?」
「うん……まあ……」
聖はあの〝人生最大の恥”を思い出す。
(っだーっ、早く忘れたいのにーっ)
余計なことを思い出させる。
もし李苑がラクシュミーだとしたら、夢の解明のためにまた顔を合わせることになる。
あんな醜態をさらした後で顔を合わせるなんて、嫌かもしれない……。
「李苑ちゃんがラクシュかもしれないなら、聞いてみようか? あの夢見てるかって」
「そうね、聞いてみましょ」
紅葉はオレンジ色の携帯を取り出すと、皆の見守る中、李苑との通話を始めた。
「……ええ、ええ……そう、そうなの! うんうん、うん、来て来て、待ってるわ」
その言葉だけで、李苑がラクシュミーだと分かった。
(ああ……)
聖は頭を抱えた。
出来るなら、もう二度と会いたくない相手だったが。
「李苑ちゃん、ラクシュミーだわ。あの夢見てるって。今から来てくれるって。ふふっ、うれしいっ」
「俺もうれしい」
紅葉、蓮がうれしがる。
「これで後はファリアだけかあ」


