(帰国子女。だからこんなの普通の挨拶、だよな)
 
うんうん、と無理に納得させようとする。
 
しかし。



(でも俺には普通のコトじゃねえ~!!!)

 

聖はバルコニーで冷たい風に吹かれながら、しばらく悶絶していた。
 
部屋に戻った李苑が、布団の中で自分の行動を思い出し、頬を染めていたことも知らずに……。