「壊れてしまったよ。どうする?」
硝子の欠片を手に、ファリアは蓮に近づく。
「ファリアっ……!」
飛びかかろうとしても体が動かない。ここは摩利支天ファリアの幻術の中。蓮が自由に動く事など出来ないのだ。
「お前、はっ……!」
蓮は怒りのあまり体中が震えだした。
「そうやって、人の過去を……人の幸せを壊して、何が楽しいんだ!!」
つ、と蓮の頬を涙が伝っていく。
その一滴に、ファリアの心は揺れ動かされる。
「な、にを……」
また、心臓がどくん、どくんと波打つ。
僅かな動揺。それが幻術の力を弱めた。
「うあああっ!」
渾身の力を込めて蓮は呪縛を解き放つ。そして大剣を引き抜いた。
「チイッ」
慌ててファリアも剣を構える。
双方の剣がぶつかり合い、ギイイン、と高い音が響いた。
僅かな間剣を交差させていたが、やがて2人は同時に後ろに退いた。
剣を構え直すと、また同時に足を踏み込む。
ドッ!
重々しい音が、響いた。
硝子の欠片を手に、ファリアは蓮に近づく。
「ファリアっ……!」
飛びかかろうとしても体が動かない。ここは摩利支天ファリアの幻術の中。蓮が自由に動く事など出来ないのだ。
「お前、はっ……!」
蓮は怒りのあまり体中が震えだした。
「そうやって、人の過去を……人の幸せを壊して、何が楽しいんだ!!」
つ、と蓮の頬を涙が伝っていく。
その一滴に、ファリアの心は揺れ動かされる。
「な、にを……」
また、心臓がどくん、どくんと波打つ。
僅かな動揺。それが幻術の力を弱めた。
「うあああっ!」
渾身の力を込めて蓮は呪縛を解き放つ。そして大剣を引き抜いた。
「チイッ」
慌ててファリアも剣を構える。
双方の剣がぶつかり合い、ギイイン、と高い音が響いた。
僅かな間剣を交差させていたが、やがて2人は同時に後ろに退いた。
剣を構え直すと、また同時に足を踏み込む。
ドッ!
重々しい音が、響いた。


