「そういうわけなんだ」
話し終えた後。
「そんなの嘘だ・・・・・・」
優雅が、震えた声でそう言った。
純粋な優雅は、信じられなかったようだ。
全部話してしまったことを後悔してしまうくらいに、悲しい表情をしていた。
「ユッキーはそんな子じゃないだろ?」
優雅の質問に、私も亜沙子もうつむくことしかできなかった。
「悟は、本気でユッキーのこと好きになってるんだよ。今度の恋は本物だって俺にも言ってた」
「そうだよね。ユッキーと両想いだって思ってると思うし」
「だよね」
3人のため息が、綺麗な夕焼け空に消えて行った。

