ひだまりシュガー2 ~イケメン達との恋と友情~







「帰りに待ち伏せしてたんだ。あの子が。で、俺は制服姿を見て、陽菜だと思った。今だから言えるけど、陽菜だと思ったからちょっと嬉しかったんじゃ」





王子は、自分の鼻先に触れた。







「でも、陽菜じゃなかった。あの子だった。俺は待ち伏せされると困るからやめてねって言ったんだけど、結構何度も待ち伏せしてて・・・・・・」






知らなかった。



王子のことをこっそり好きな子がいたんだね。



王子、かっこいいもんね。







「で、ある時、付き合ってくださいと告白されたから、はっきり断った。俺は、もう陽菜を好きになっていたから。それっきり会うことはなかったから、俺の記憶の中からも消えてたじゃぁ・・・・・・」







いろんな疑惑が全部解決していく。




そうか。




王子が好きだったんだね。






でも、不審に思われないように、山田を好きなフリをした。





それで、私はまんまと騙された。