「受験なのに、小早川が担任なんて頼りないなぁ・・・・・・」 そう呟く私に亜沙子はキラキラした瞳で言う。 「いいなぁ!小早川先生が担任なんて1年間うらやましい」 「そ、そう?いろんな小早川情報教えてあげるね」 小早川は、特に熱心な教師には見えなかった。 亜沙子が好きになったから注目するようになったけど、それがなければ全然興味を持つこともなかったと思う。 「ふ~ん。小早川が担任か・・・・・・」 その時だった。 背後から聞き慣れた低い声が聞こえた。 「俺がどうかしたか?」 出た!