「待ち伏せって、久しぶりだね」 「そうだね。ここで王子をこっそり待ってたの、思い出すね」 私と亜沙子は市役所に向かった。 王子の仕事の終わる時間。 高校2年の私が、大好きな灰皿王子に会いたくて待っていた場所。 「あの頃の気持ちに戻らないとね」 私は、かばんにつけている亜沙子とお揃いのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめた。 「だね!!ファイトォ~!陽菜」 背中をバシンと叩かれる。 「もう一度、告白だね!」 亜沙子は、にっこり笑ってそう言った。