「佐藤は、晴斗さんのどこが好き?」
山田とこんな話をするなんて変な気分。
でも、私を必要としてくれていたことがわかって、泣きそうになる。
「どこだろう。きっかけは、“かっこいい!”って思ったからなんだけど、それだけであんなに好きにはならなかった。王子は、本当に優しいんだけどそれがわかりにくいんだけどそこがまたいいんだよね~!いじわるぶってても優しさがにじみ出てて」
って、何、ノロけてんの?私。
「そっか。佐藤は、相変わらずだな。お前のそういう顔見てるとちょっとホッとした」
「なに?それ」
「俺のこと、呆れてるだろ?バカだと思ってるだろ?」
「それは前から。くくくく」
サッカーバカ山田ってあだ名がついてるくらいだからね。
「なんでだよ~!」
「くく。嘘だよ。バカだとは思うけど、それだけ傷付いてるんだろうなって心配してたの」

