「山田のこと、心配だよ」 放課後、優雅に相談した。 「今はどうしようもないな」 優雅は、山田のいないサッカー部の練習風景を眺めながら静かに言った。 「受験もあるし、最後の1年なのに」 「そうだな。また昔みたいに一緒に遊べるといいんだけど」 「無理なのかな」 山田の笑顔は最近見ていない。 「大丈夫だよ。友情ってそんなにもろくないよ」 優雅の一言で少し心が落ち着いた。 そうだ。 友情は、もろくない。 いつか私達を必要としてくれる日が来る。 その時に受け止めてあげよう。