「受験生だからデートは控えてたけど、今のお前見てると、勉強どころじゃないだろ。だから、俺が癒してやる。しっかり栄養補給して、元気な陽菜に戻るんじゃぁ~」 運転しながら、左手を伸ばして、私の頭の上に乗せた。 チラっと視線を送ると、王子も横目で私を見てくれた。 「へへへぇ~」 「陽菜、気持ち悪い。ばかぁ~が!!」 いじわるぶってもだめだよ。 王子は世界一優しい最高の彼氏なんだからね。