電車から降りて改札口をぬけたら 「あっちょっと待ってて」 そう言って啓太はどこかへ向かっていった 私は啓太が戻ってくるまで 駅のベンチで座ってまっていた 「真香、オレンジジュース」 そう言って私の目の前にジュースを差し出してきた啓太 「あ、ありがとう。いくら?」 「いいよ、ジュースぐらい。これもご褒美だと思って」 「…うん」