「確かにここの桜は立派ぞ。こう見事な桜は、ウチにもないからのぉ」
私は桜を見上げ、そっとその幹に触れた。
しかし青年がじっとこちらを見ていることに気付き、改めて視線と声をかける。
「何ぞ?」
「いや、アンタさぁ…。もしかして桜の精?」
「……はい?」
どーやらまーだ頭の回転が悪いらしい。
寝ぼけなまこで私を見ながら、頭をボリボリかいている。
せっかく立派なスーツを着ているのに、台無しにしている。
なのに本人は全く気にしていないとは…大物なのか、バカなのか。
「何故そう思う?」
が、一応理由は聞いておきたいと思った。
「ん~…。だって古い言葉遣いをするし、桜の着物を着ているし…」
…コレはアレか?
いわゆる電波とか、そういう次元とリンクしているのか?
「それに綺麗だし」
……まあ最後の言葉は良しとしよう。
ちょっと機嫌が良くなったので、笑って見せた。
「残念ながら18になったばかりの小娘じゃ。そなたは?」
私は桜を見上げ、そっとその幹に触れた。
しかし青年がじっとこちらを見ていることに気付き、改めて視線と声をかける。
「何ぞ?」
「いや、アンタさぁ…。もしかして桜の精?」
「……はい?」
どーやらまーだ頭の回転が悪いらしい。
寝ぼけなまこで私を見ながら、頭をボリボリかいている。
せっかく立派なスーツを着ているのに、台無しにしている。
なのに本人は全く気にしていないとは…大物なのか、バカなのか。
「何故そう思う?」
が、一応理由は聞いておきたいと思った。
「ん~…。だって古い言葉遣いをするし、桜の着物を着ているし…」
…コレはアレか?
いわゆる電波とか、そういう次元とリンクしているのか?
「それに綺麗だし」
……まあ最後の言葉は良しとしよう。
ちょっと機嫌が良くなったので、笑って見せた。
「残念ながら18になったばかりの小娘じゃ。そなたは?」

