「・・・は・・・?」

あの頃・・・?戻る・・・?

過去の事を知らない俺にとってその言葉は不安を重くした。


聞いてやれればコイツが背負っているものが軽くなるかもしれない・・・
でもさっきの叶愛の言葉が本当なら・・・・


俺は叶愛を失いたくない・・・


その思いが胸いっぱいに広がった。

結局俺は本当の事を聞くことができない・・・


震えて泣いている叶愛を抱きしめるのが精一杯だった。