「そうだ。
気になってたんだけど
あんたまじで殿様?
大きい城に
住んでるわけ?」
「おう。
オレは藤門幹成(フジトミキナリ)。
18だ。
この辺りを治めて
もう3年になるかな」
(藤門…?
どっかで聞いたこと
あるような…)
「殿様のことも
知らないなんて
ミライってよっぽど
田舎なんだな!」
「はあ!?
あんたに言われたく
ないんですけど!」
「あんたじゃねえ!
オレはモスケだ!」
「…そうだ!
モスケ!
あんたみたいな田舎者は
一生食べれないであろう
高級食材、
食べさせてあげる」
「あー食ってやらあ!
田舎の食材なんて
オレの口には
合わねえだろうがな!」

