人の気持ちは多分この世界の何より複雑… 独りよがりの感情じゃ、苦しいだけ。 ただ皆、誰かを"好き"なだけ。 それだけなのに…。 「萌はさ…、桐生のこと好き?」 不意にミサトさんが告げたのは予想外の言葉。 「あたしは…。」 答えようとしたけど言葉が出なかった。 桐生はあたしにとって ご主人様であって世界で一番嫌いな人…… ずっと…そう思ってた。