――――・・・ あの日以降… あたしの毎日は変わった。 もう桐生の身の回りの世話をすることもない。 朝起こすことも 登校時にかばんを持つことも。 その代わりに 「行くぞ。」 差し出された大きな手。 あたしはそれを握り返す。 そう、普通の恋人として振舞う――… それがあたしの新しい仕事。 「桐生様…こんなの恥ずかしいよ。」