お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~



でも関わりたくないって考えている傍から今日もアイツと一緒に学校に行かなければならないんだけど。


理由…?


ただの荷物持ちだし!


手早く用意を済ませたあたしは


イライラしながら通学用の黒い車に乗りこんだ。


後部座席の右側にはいつ準備したんだろうか…


さらさらの黒髪をワックスで整え制服をお洒落に着こなした


桐生がだるそうに座っている。


「おせーよ…。」


「スミマセンデシタ。」


桐生が朝からあんなことしたせいでしょうがっ!


そう言ってやりたい気持ちをなんとか押し殺して笑顔で謝った。


そのまま会話は途切れて車が発車する。