お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~


「おい。」


ビクッ――…


急に顔を近付けられて体が強張る。


顔の横に桐生の大きな手があって


まるで押し倒されたかのような状態。


上から全てを見透かされているような視線を感じて…


心が…熱くなる。


「さっきの言葉なんだけど…。」


そう言いかけて桐生はあたしの髪に触れる。



「俺は本気だから。



本気でお前の事…、萌の事が…



好きだから。」