「だから…。」 そう言いかけて桐生がステージを飛び降りた。 そして一歩、一歩と近づいてくる。 まっすぐこちらを見て あたしの方へと…… 足がすくんで動かない。 体はガタガタと震えている。 ただこの瞳だけが ずっと一緒に生きてきた たった一人のご主人様を… 桐生を映し出していた。