「まあ…俺も桐生も婚約者がミサトだったって聞かされた時は心底驚いたけどな。」 恭ちゃんが苦笑いする。 「……でも二人とも絵になるよね。」 桐生も外見だけなら王子様だし お似合いしか言えないと思う。 突然だけどあとでちゃんとお祝いしよう。 そう思って2人を見つめていると遥か遠くのレッドカーペットを歩く桐生と一瞬目が合った。 途端に桐生は不機嫌MAXの表情であたしを睨みつける。 そして口角が上がったかと思うと口元が緩む。 「あ・ほ。」 その口は確かにそう動いた。