お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~


そんなことを考えていると


バチンー…


突然ホールの明かりがすべて消え、あたりが真っ暗になった。


人々がざわざわと騒ぎ出し始めたとたんにホールの前のステージにスポットライトがあたる。


白い光に照らされたステージ中央。


スーツに眼鏡の男の人が一人マイクを持って立っていた。


「この度は一ノ宮家のご子息殿桐生様と東條寺家のお嬢様ミサト様のご婚約パーティーにお越しいただいて、誠にありがとうございます。」


そう言って丁寧にお辞儀をする。


「一ノ宮家と東條寺家の婚約パーティー…。」




えぇ!?


き…桐生が婚約!?