ピピピピピ… 突然部屋に響いたシンプルなアラーム音。 鳴っているのは枕元にあるアイツの携帯のようだ。 「ちっ、時間かよ…。」 アイツは悔しそうに舌打ちすると何事もなかったように部屋を出ていく。 バタン 扉が閉まる音と同時に一気に静まりかえる部屋。 残されたあたしはベッドから動けずにいた…。 助かった…みたい。 まだ頬も熱く、心臓はドキドキしている。 いきなりあんなことになるなんて 朝からもう最悪っ…!